例えば射出成形型の突き出し(エジェクタ)側などの深いスロットは、製品を安定させるために役立ちます。スロットは、切削加工かあるいは、電極を用いた形彫り放電加工により作成されます。実態に応じたTebisの分析機能が、このような製品の溝加工に最も適した加工方法を決定するお手伝いをいたします。続いて、分析結果に基づきNCプログラムを自動で生成します。
部品を自動で分析し、延長面およびオーバーラップ面を作成します。スロット加工に適した領域は自動で検出され、底面、側面、フィレットなどのカテゴリーに分類されます。
NCプログラミングのために、カテゴリー別に分けられた形状要素の、標準化された加工テンプレートのみを簡単に読み込みます。テンプレートには、特殊な形状および選択された素材の加工にはどの工具とどの機械を使用するのが一番最適なのかも登録されています。粗加工および仕上げ加工用のプログラムは、お互いに問題なく組み合わせることができます。一つのパスで、両刃切削によるスロットの粗加工を行うために、HPCカッターをご使用いただけます。必要に応じて、両刃切削の領域をトロコイドで粗加工することも可能で、これにより、従来の工具を用いて加工時間を大幅に節約して製品を製造することができます。準備の段階で自動作成された中心パスを使用して、形状を仕上げることができます: こうして、形状に最適に適応したパスレイアウトが作成されます – 被削材は非常に迅速に取り除かれ、スロットの交差によってNCパスが中断されるのを回避します。
NC計算の段階から、製品との干渉が起こりうる可能性をチェックします。必要に応じて、これらの領域を自動で、干渉回避しながら同時5軸で加工します。
更に、Tebisは最初からバーチャルモデルを用いて計画およびプログラミングを行うため、全ての製造状況におけるあらゆるコンポーネントをバーチャルの環境で確実そして快適に管理することができます。